ヒト幹細胞エクソソームとは?

ヒト幹細胞エクソソームとは? 肌に届く「メッセージカプセル」の仕組み

NEROLI LABO

ヒト幹細胞エクソソームとは?
肌に届く「メッセージカプセル」の仕組み

NEROLI LABO コラム  |  成分解説

「エクソソーム美容」という言葉を、最近よく目にするようになりました。でも、そもそも何なのか、肌にどう働くのか、なんとなく分かったようで分からない、という方も多いのではないでしょうか。

NEROLI LABOのTimeless Skin Creamには、「ヒト臍帯血幹細胞エクソソーム」が配合されています。この記事では、エクソソームとは何か、なぜ「ヒト臍帯血由来」が選ばれているのか、仕組みから安全性まで、原料資料にもとづいて丁寧にお伝えします。

エクソソームとは — 細胞が細胞に送る、小さなメッセージ

私たちの身体は、37兆個とも言われる細胞が集まってできています。それぞれの細胞は孤立して動いているわけではなく、互いに情報を交換しながら、身体全体のバランスを保っています。

その情報のやり取りに使われている仕組みのひとつが、エクソソームです。

エクソソームは、細胞が分泌するナノサイズの細胞外小胞体。脂質の二重層でできた小さなカプセルの中に、タンパク質や核酸など、細胞由来のさまざまな生体分子を包み込んでいます。血液や尿など、体中のあらゆる体液に存在し、細胞から細胞へと移動しながら情報を届けます。NEROLI LABOのクリームに使われているFCJ-EX1は、サイズ80nm〜160nmのエクソソームを含んでいます。

エクソソームの構造(概念図)

脂質二重層 タンパク質
核酸(RNA)
代謝産物
80〜160nm 細胞外小胞体(EV) 細胞間シグナル伝達

※概念図。原料メーカー(フューチャーセルジャパン)提供資料に基づく。

「細胞が次の細胞に指令を出すように働き、その組織に足りないもの(例えばコラーゲン、エラスチンなど)を作り出す指示を出す役割を果たしている」——原料メーカーは、エクソソームの働きをこのように説明しています。

イメージするなら、細胞どうしが交わす「手紙」のようなもの。封筒(脂質二重層)の中に、メッセージ(タンパク質・核酸)が入っていて、受け取った細胞がそれを読んで次の動きを決めていく——そんな仕組みが、体の中で絶えず繰り返されています。

このエクソソームの働きに注目したのが、スキンケアの分野です。幹細胞由来のエクソソームは、肌の細胞に向けて情報を届けることができるとされ、コスメ原料としての研究が世界各地で進んでいます。

「ヒト臍帯血由来」が注目される理由

ひとくちに「エクソソーム」と言っても、何の細胞から採取するかによって、その性質は大きく変わります。

現在、スキンケア原料として使われているエクソソームには、脂肪由来の幹細胞(AD-MSC)を使ったものと、ヒト臍帯(へその緒)由来の間葉系幹細胞(UC-MSC)を使ったものがあります。

臍帯由来の幹細胞が持つ性質

ヒトサイタイ間葉幹細胞(UC-MSC)は、出生時の臍帯から採取される幹細胞です。原料資料によれば、この細胞には「細胞増殖活性に優れ、細胞老化が少なく、免疫拒絶反応が低い」という性質があるとされています。

幹細胞由来のエクソソームが持つ性質は、元の細胞の状態に左右されます。活性が高く若い幹細胞から取り出されたエクソソームは、それだけ豊かな情報を持つとされているのです。

サイズと均一性 — データで見る違い

NEROLI LABOのクリームに使用している原料(FCJ-EX1 / フューチャーセルジャパン)は、ヒト臍帯血細胞順化培養液をリポソーム化し、さらにエクソソーム濃縮原液を添加した複合原料です。そのエクソソームのサイズは、80nm〜160nm。

エクソソームのサイズ分布(原料メーカー測定値)

ナノ粒子追跡分析(NTA)による測定値。原料メーカー資料(フューチャーセルジャパン)より。

臍帯血由来
(FCJ-EX1)
80nm〜160nm
分布が小さく均一
脂肪由来
(参考)
180nm〜300nm
分布が大きくばらつきあり

180nm〜300nmの範囲に分布する脂肪由来と比べ、臍帯血由来のエクソソームは「サイズが小さく均一で、数が多い」という特性を持つことが、原料メーカーの比較データで示されています。

80nmとは、どのくらいの大きさでしょうか。1nmは1mmの100万分の1。花粉が約30,000nm、インフルエンザウイルスが約100nmです。エクソソームがいかに小さな存在かが伝わるかと思います。

肌にどう届くのか — 情報伝達の仕組み

エクソソームが肌にどのように作用するのか、少し詳しく見てみましょう。

脂質二重層という「パスポート」

エクソソームの外壁は、細胞膜と同じ「脂質二重層」でできています。細胞膜もまた脂質二重層で構成されているため、エクソソームは細胞と馴染みやすく、その表面の受容体と結合して情報を届けることができます。

水と油が弾き合うように、通常の水溶性成分は細胞膜を直接通り抜けることができません。脂質二重層という構造を持つエクソソームは、いわば細胞の言葉を話せる存在として、より円滑に情報を伝えることができるとされています。

リポソーム化による安定性の向上

NEROLI LABOのクリームに使用している原料FCJ-EX1は、ヒト臍帯血細胞の順化培養液(細胞が生育する過程で分泌した成分を含む液体)をリポソーム化しています。リポソームとは、脂質二重層でできた微細なカプセルのこと。成分を内包することで、安定性と吸収率の向上が期待されます。

このリポソーム化した培養液に、さらにエクソソームの濃縮原液を加えたのがFCJ-EX1です。原料の成分名称も2つ持ちます。「ヒト臍帯血細胞順化培養液」と「ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム」。どちらも表示名称として化粧品の全成分表示に記載できる原料です。

臍帯血幹細胞
ヒト臍帯血由来
順化培養液
リポソーム化
+
EX
エクソソーム
濃縮原液
別途添加
FCJ-EX1
ミックス原料

安全性について — 「ヒト由来」だから必要な管理

ヒト由来の成分を化粧品に使う、と聞いて、少し心配になる方もいるかもしれません。安全性については、どのように管理されているのでしょうか。

厚労省基準への準拠
厚生労働省「ヒト組織由来」の安全性基準を満たした原料として管理されています。
生物由来原料基準に基づく不活化
生物由来原料基準に則り、原料は全て不活化処理済み。感染性のリスクを排除しています。
ウイルスクリアランス試験済み
ウイルスが除去・不活化されていることを確認するウイルスクリアランス試験が実施されています。
SDS・COA・組成表あり
安全データシート(SDS)、品質証明書(COA)、組成表、不活化報告書が発行されている原料です。

ヒト由来成分を化粧品に使用する際は、感染リスクの管理が特に重要です。FCJ-EX1は、生物由来原料基準に則った不活化処理とウイルスクリアランス試験を経ており、化粧品原料としての安全管理基準を満たしています。

「エクソソーム配合」と書かれた化粧品でも、安全管理のプロセスは原料によってさまざまです。NEROLI LABOでは、厚労省基準への準拠が確認できる原料を選定しています。

NEROLI LABOのクリームでの役割

Timeless Skin Creamには、エクソソーム原料(FCJ-EX1)が1%配合されています。

クリームには、このエクソソームに加えて、さまざまな成分が組み合わさっています。

他の成分との組み合わせ

成分 クリームでの役割
ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム
(FCJ-EX1 / 1%配合)
細胞間の情報伝達に着目した原料。コラーゲン・エラスチン産生の指示に関与するとされる
ヒト臍帯血細胞順化培養液
(FCJ-EX1に内包)
成長因子を含む高品質な培養液。リポソーム化で安定性と吸収率を向上
フラーレン
(1%以上配合・Natural Fullerene認定)
ビタミンCの250倍以上の抗酸化力。20時間続く安定した抗酸化作用
スクワラン
(スペイン産オリーブ由来100%天然植物性)
高い皮膚浸透性と密着性。ベタつかない使用感と保湿力を両立
リンゴ果実培養細胞エキス
(スイス産希少リンゴ由来 / PhytoCellTec)
表皮幹細胞の寿命延長に関与するとされるスイス産の植物幹細胞原料
T.E.C.A.(ツボクサエキス)
(マダガスカル産 / Bayer HealthCare)
アジア酸・マデカッソ酸などトリテルペン・サポニン95%以上。肌のキメを整える
ヒアルロン酸Na・加水分解コラーゲン うるおいを抱え込む保湿成分。肌のやわらかさと水分保持をサポート

エクソソームは「細胞への情報伝達」という独自の働きを持つ成分です。フラーレンやT.E.C.A.のような抗酸化・鎮静成分、スクワランやヒアルロン酸のような保湿成分と組み合わさることで、それぞれの役割が重なり合うように処方されています。

「肌に何かをプラスする」だけでなく、「肌が本来の働きをしやすい状態を整える」という視点からの処方設計です。

NEROLI LABO Timeless Skin Cream

Timeless Skin Cream

ヒト臍帯血幹細胞エクソソーム配合 / 50g

全成分と使い心地を、商品ページでご覧いただけます。

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NEROLI LABOのTimeless Skin Creamはヒト幹細胞培養液配合の次世代フォーミュラ。エイジングケア・ハリ・ツヤを朝晩のスキンケアで継続サポート。

まとめ

エクソソームは、細胞が細胞に情報を届けるためのナノサイズのカプセルです。脂質二重層の構造を持ち、タンパク質や核酸などを内包しながら、細胞間のシグナル伝達を担っています。

NEROLI LABOのクリームに使用しているヒト臍帯血幹細胞エクソソーム(FCJ-EX1)は、脂肪由来と比べてサイズが小さく均一で数が多いという特性を持つ原料です。厚労省「ヒト組織由来」安全性基準への準拠、不活化処理、ウイルスクリアランス試験を経て化粧品原料として管理されています。

まだ新しい分野の原料ではありますが、だからこそ、何がどう配合されているかを正直にお伝えしたい。エクソソームについての疑問や気になること、何かあればいつでもお声がけください。

データの出典

エクソソームのサイズ・分布データ: 原料メーカー フューチャーセルジャパン株式会社 提供資料「化粧品原料 FCJ-EX1 臍帯血幹細胞 MATRIX リーフレット」(2023年4月版)

エクソソームの定義・特性: 一般的な学術的知見に基づく説明

安全性基準: 厚生労働省「生物由来原料基準」(ヒト組織由来原料に関する安全管理基準)

参考論文(原料メーカー資料脚注より): Exosomes derived from human umbilical cord blood mesenchymal stem cells stimulates rejuvenation of human skin // Biochemical and Biophysical Research Communications 493 (2017) 1102e1108

※本記事の数値・特性は原料自体のデータであり、NEROLI LABO製品における効果・効能を保証するものではありません。

※効果には個人差があります。

※化粧品は医薬品ではありません。

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